やりがいは介護職のストレス緩和に効果的

介護業界は人材不足というのは否定できませんが、給料が安いといわれることがあります。
ですが、すべての職場や介護業界全体がそうであると考えるのは間違いです。
むしろ処遇改善加算をはじめとする介護職の収入面の問題への働きかけも行なわれているため、徐々に改善傾向にあるといえるでしょう。
しかしそれでも仕事がキツイなど、さまざまな理由で社会的評価は低い仕事と言われています。

ですが実際に働いている人たちは仕事の内容ややりがいに関して、満足していると回答している人が5割を占めているというのが現状です。
さらに、この仕事を続けていきたいと考えている人も5割を超えています。
実際に働いている人たちは、仕事に対して誇りを持ち、やりがいを感じているのです。

そこで仕事にやりがいを持つには、どうしたらいいのかを考えることが大事です。
やりがいを持って働くことは、ストレスを緩和したり、感じにくくするメンタルヘルスの面からもプラスになります。自分の勤める事業所の理念と自分の介護観の一致は欠かせないポイントですが、もう一つは、自分の業務内容に、一定の裁量権が与えられられていることです。つまり、介護現場のケアの方針や業務の諸々の規則など、介護現場単位で決定できる内容を、現場の介護職が決められるルールになっていることです。

たとえば、老人ホームで、ユニット単位で予算が組まれていることもあります。その場合、業務ローテンションをユニットごとの判断で行うことができ、独自性を出していくことが可能です。そして、何より利用者へのケア方針にしっかりと自分たちが関わり、意見を述べ、計画を組み立てていくことができます。逆に言えば、大方の物事が組織の上部だけで決まって、介護現場におりてくるようであれば、要注意です。やりがいを感じられる職場づくりができているところを探すのも大事です。